2012年ドイツでのニコラス・ペイトンのライブ動画からStablematesのアドリブをタブ譜付きギタースコアにしました。
StablematesはA(14)-B(8)-A'(14)の36小節フォームの曲。
Aで出てくるII-Vの半音進行やBで出てくるドミナントの半音進行など、難易度の高い楽曲です。
ニコラス・ペイトンはA’セクションをマイナーコード1発にリハモしているので、マイク・モレーノのマイナーコードでのアイデアが学べます。
Stablematesのコード進行
Nicholas Paytonのバージョンは最後のA’セクション(楽譜ではCと表記)を大胆にリハモしているのが特徴です。
Stablematesアドリブ
Mike Moreno(マイク・モレーノ)のアドリブは59:49からはじまります。
アドリブ・1コーラス目の特徴
[A]4小節目からは2音モチーフを使った展開。
[B]はメロディを生かしたフレージング。1小節毎にコードが変わりますが8小節の大きな流れを意識したアドリブです。
[C]はドリアンスケールを使ったフレージングです。
2コーラス目
アドリブ・2コーラス目の特徴
[D]はバックのコードにとらわれずメロディアスなアドリブを展開しています。
[E]では3小節間の休符が特徴的です。
[F]6小節からの連符はA7を想定したフレージングです、
3コーラス目
アドリブ・2コーラス目の特徴
[G]11〜12小節目のEbm7-Ab7ではそれぞれBbm7-Am7を想定したフレージング。
[H]では4分音符や2分音符を使い大きな流れのフレージング。
[I]はEドリアンスケールを使ったマイク・モレーノの手グセフレーズです。
1コード上でのアイデアはジャズに限らずさまざまなジャンルに応用できます。
モチーフの発展法、クロマチックの使い方、連符の使い方など、気になったアイデアはぜひ演奏に取りれてみてください。
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