コピー譜

ジョン・コルトレーン作曲「Giant Steps」のリードシート

Giant Stepsはジョン・コルトレーンのアルバム「Giant Steps」の1曲目に収録されているアップテンポのナンバーです。

コード進行に特徴があり、ジャズ奏者のアドリブ練習の題材としても有名です。

ここでは通常あまり表記されないベースラインも含めたリードシートを紹介しています。

音源を聴きながらリードシートを追ってみてください。


Giant Stepsリードシート

ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのリードシート楽譜

Giant Stepsリードシートの作り方

リードシートは曲のサイズ、メロディ、コードネーム(ベースとピアノのコピー)の順番に作っていきます。まずは曲を聴いて全体像を軽くスケッチしておきましょう。
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのサイズ作り楽譜

  • テーマ 16小節 繰り返し
  • ソロセクション テーマと同じ16小節を1コーラスとして、サックス11コーラス、ピアノ4コーラス、サックス2コーラス
  • 後テーマ 16小節 繰り返し

メロディをコピーする

メロディは前テーマ、後テーマ両方をコピーすることで正確性が増します。

前テーマ
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsの最初のメロディ楽譜

後テーマ
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsの終わりのメロディ楽譜

12小節目のように、リピート後メロディが変わる箇所は逆向きの符尾と小玉で表記します。
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのメロディ2回目の表記法楽譜

ベースラインをコピーする

ジャズではベースがコードのルートを弾かないことも多いですが、ルートを弾いていると仮定してコードネームを書いておきます。

前テーマベースライン
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのベースライン最初のテーマ前半楽譜
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのベースライン最初のテーマ後半楽譜

後テーマベースライン
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのベースライン最後のテーマ前半楽譜
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのベースライン最後のテーマ後半楽譜

ピアノのコンピングをコピーする

ピアノのヴォイシングはギターでは弾きづらいことが多いので、完コピではなく弾けるようにアレンジしていきます。

コードネームは、コピーしておいたベースラインと照らし合わせながら書いておきましょう。

前テーマピアノコンピング
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのピアノコンピング最初のテーマ前半楽譜
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのピアノコンピング最初のテーマ後半楽譜

後テーマピアノコンピング
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのピアノコンピング後テーマ前半楽譜
ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsのピアノコンピング後テーマ後半楽譜

ベースとピアノを合わせてコードネームを付ける

ベースラインとピアノのヴォイシングを合わせたコードネームをメロディの上に書けばテーマのリードシートは完成です。

ジョン・コルトレーン作曲Giant Stepsメロディにコードネームを付けた楽譜

オンコードやテンションを書いておくと原曲を再現しやすくなります。

ソロセクション用にシンプルなコードネームを表記し、セーニョ、コーダを加えればGiant Stepsのリードシートが出来上がります。

市販されているリードシートは必要最小限のシンプルなバージョンが多いですが、耳を鍛えるためにも、自分でコピーする場合はできるだけ多くの情報を入れてみてください。

収録アルバム『GIANT STEPS』

名盤中の名盤。Giant Stepsの他にもCountdown、Naima、Mr. P.C.など、後にジャズスタンダードになる名曲ぞろいです。

1959年5月2日録音
John Coltrane – tenor saxophone
Tommy Flanagan – piano
Paul Chambers – bass
Art Taylor – drums

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