ジャズフレーズ・リック集での2-5-1をよく練習するのですが、実際に使うとどうしても1度メジャーの所で無音になってしまったり、2-5-1で終わりなら良いですが 2-5-1-6と続くことはしばしばあります。
そのときに6がいつも詰まったようなメロディになってしまいます。
どうしたら良いですか?
1拍目に1音弾くことからはじめるのがおすすめです
まずはターゲットノート(1、3拍目の音)を自由に選んで弾く練習からはじめるのが効果的です。
ただジャズを始めたばかりだと2音選ぶのも大変なので、1拍目に1音選んで弾くことからはじめてみてください。
A7の1拍目に1音選んだ例
A7の1拍目はコードトーンの中から選び、響きに慣れてきたらテンション、オルタードテンションから選んで弾きます。ここではコードトーンのb7thを選びました。
3拍目に1音加えた例
それぞれルートと3rdを加えています。これでターゲットノートが決まりました。次はアプローチノートを使って装飾していきます。
ネイバートーンを使って装飾した例
- CMa7のルート=半音下のネイバートーン
- A7のb7th=全音下のネイバートーン
- A7の3rd=半音上のネイバートーン
- Dm7の5th=半音下のネイバートーン
装飾音を1音追加した例
- CMa7のルート=レ音を加え挟み込みのアプローチ
- A7のb7th=ミ音を加えスケールアプローチ
- A7の3rd=ミ音を加えスケールアプローチ
- Dm7の5th=ソ音を加えクロマチックアプローチ
装飾音をさらに追加した例
- CMa7のルート=ソ音を加えたコードトーンアプローチ
- A7のb7th=レ音を加えたスケールアプローチ
- A7の3rd=ファ音を加えたスケールアプローチ
- Dm7の5th=シb音を加えた挟み込みアプローチ
8分で埋められると自分なりのリックを作り出せるようになり、リズムアレンジすることでより洗練されたリックにアレンジすることもできます。
いきなり全てをアドリブでやろうとすると難しいので、書きソロから始めるのが良いと思います。
書きソロを作っていくうちに響きを覚え、アドリブでも演奏できるようになってきます。
書きソロにしたときも1音から練習して、ターゲットノートを耳になじませていくことが大切です。
別のアプローチノートを使うとどんな響きになるか、リズムを変えるとどんな響きになるかを研究することも大切です。
A7の1拍目に3rd、Dm7の1拍目にルートを選んだ例
3拍目に1音加えた例
CMa7ではテンションの11th、A7ではルートを選んでいます。
ネイバートーンを使って装飾した例
- CMa7の11th=全音上のネイバートーン
- A7の3rd=半音下のネイバートーン
- A7のルート=半音上のネイバートーン
- Dm7のルート=半音下のネイバートーン
装飾音を1音追加した例
- CMa7のルート=ルートを加えコードトーンでのアプローチ
- A7の3rd=5thを加えCのコードトーンでのアプローチ
- A7のルート=ド音を加えスケールアプローチ
- Dm7のルート=ファ音を加え挟み込みのアプローチ
装飾音をさらに追加した例
- CMa7のルート=テンションの9thを加えCadd9のサウンドに
- A7の3rd=ミ音を加えCトライアドでのアプローチ
- A7のルート=シbを強調させたアプローチ
- Dm7のルート=ファ音へのネイバートーンを加えたアプローチ
CMa7のリック、A7のリックを追加で覚えて251リックの後に弾いていくという方法もありますが、それだとリックを繋げているだけの演奏になってしまいます。
リックだけの演奏から抜け出すためにも、自分で作り出す方法を早いうちから実践してみてください。
1音から弾く練習法を活用することで、自然なフレーズが作れるようになります。
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