質問内容
Bill EvansやStan Getzの演奏で知られるLuiz Eca作曲の「The Dolphin」をアナライズしているのですが、転調が多く各コードのつながりがどうなっているのかと、トーナリティや各コードのディグリーネーム、ツーファイブの書き方など、分かりにくく難航しております。
もしよろしければコード分析とアドリブ例を教えていただけないでしょうか?
The Dolphinのコード進行
V-Iに矢印をつけるのがおすすめです。
転調の多い曲は分析が悩ましいですよね。
私の場合はまずV-I進行している箇所を探して、矢印をつけることから始めています。
同時にII-Vの箇所に下受け皿を書きます。
The Dolphinのコード進行分析
複雑そうに見える曲でも、V-I、II-Vの箇所とそれ以外を分けることで分析しやすくなります。
ディグリーネームの付け方
ディグリーネームを付けるときはキーが必要ですが、転調の多い曲ではリードシートにキーがついていません。
その場合、最初と最後のコードでキーを決めてしまいます。
The Dolphinは最後のコードがEM7、最初のコードがAM7。
IM7-IVM7の関係になっているので、キーをEM7としてディグリーネームをつけていきます。
The Dolphinのコード進行ディグリーネーム
ディグリーネームに合わせて使えるスケールを選ぶと以下のようになります。
The Dolphinのコード進行で使えるスケール
使えるスケールの選び方はコード進行で使えるスケールの見つけ方で紹介しています。
The Dolphinのアドリブ例
上記分析をもとにしたアドリブ例を1コーラス楽譜にしましたので、参考にしてみてください。
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