Joe PassとNiels Pedersenのデュオアルバム「Chops」からYardbird Suiteをタブ譜付きギタースコアにしました。
メロディを活かしたアドリブの方法、ベースソロのコンピング、エンディングアイデアなど、ジョー・パス奏法が満喫できます。
アドリブ
メロディは最初の2小節に登場しますが、そこからはアドリブです。要所でメロディが出てくるので、ジョーパス流アドリブにメロディを取り入れる手法が学べます。
2コラース目
ベースソロのコンピング
ジョーパスがどのようにリハモしているかが分かるように、コードネームは基本の進行にしています。[H]の1拍半フレーズを使ったリズムアレンジが絶妙です。
1コラース目
2回目のアドリブ
ベースソロの後は2回目のアドリブです。そのままエンディングへ進みます。メロディは最後の[N]セクションから少しずつ出てきます。
2コラース目
Yardbird Suiteのコード進行分析
A-A-B-Aフォーム32小節で1コーラスです。
AセクションはキーCのダイアトニックコード。2小節めのFm7はCマイナーキーのIVm(サブドミナントマイナー)。Fドリアンスケールが使えます。
Bセクションは最初の3小節のみEマイナーに転調しています。3小節めのEmはIIImと捉えることもできます。
編集後記
GITに入学してすぐ、Joe Elliott(joeelliottguitar.com)の授業で「ジャズを弾きたいなら絶対聴いた方がいい!」と推奨されていたアルバムが今回のChops。Joe Elliottいわく、ジョー・パス、ニールス・ペデルセンともに最良の日だったとのこと。それ以来ずっと聴いてきたアルバムです。
アルバム「Chops」
Chopsは1979年発売。4曲めのブルース以外は全てスタンダードなので、ジャズギターの入門アルバムとしてもおすすめです。
- Have You Met Miss Jones? (Richard Rodgers, Lorenz Hart) – 5:00
- Oleo (Sonny Rollins) – 5:07
- Lover Man (Jimmy Davis, Roger “Ram” Ramirez, Jimmy Sherman) – 5:35
- L5 Blues (Joe Pass, Niels-Henning Ørsted Pedersen) – 5:09
- Come Rain or Come Shine (Harold Arlen, Johnny Mercer) – 4:20
- Quiet Nights of Quiet Stars (Antonio Carlos Jobim, Gene Lees) – 5:16
- Tricrotism (Oscar Pettiford) – 6:05
- Old Folks (Dedette Lee Hill, Willard Robison) – 4:48
- Yardbird Suite (Charlie Parker) – 3:34
- In Your Own Sweet Way (Dave Brubeck) – 5:30
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