THE NEW REAL BOOK Vol.1に収録されているAからはじまる曲のプレイリストです。
- Affirmation
- Airegin
- All Of Me
- All The Things You Are
- Always There
- Ana Maria
- Angel Eyes
- Anthropology
- Autumn Leaves
YouTubeプレイリスト(YouTube公式で公開または著作権の処理済みのリンクに限定しています)
Spotyfyプレイリスト(Jeff LorberのAlways Thereは未配信)
各曲の別テイクを紹介していきます。
Affirmation
ジョージ・ベンソンの演奏で有名ですが、作曲者はJose Feliciano。1975年に発売した自身のアルバム「Just Wanna Rock ‘N’ Roll」が初演。クラシカルなガットギターのサウンドになっています。
配信されているのはホセ・フェリシアーノの再録音バージョンです。
https://youtu.be/Zq7exbSIrKc
Airegin
AireginはSonny Rollins作曲。ギタリストではウェス・モンゴメリーの演奏が有名です。
タイトルのAireginはNigeriaを逆から読んだもの。辞書にはのっていない造語です。
All Of Me
Gerald MarksとSeymour Simonsの共作。THE NEW REAL BOOKはキー=Cで記譜されていますが、キー=Cでの演奏は少ないです。
1931年のPaul Whitemanのバージョン(キー=Eb)。ボーカルのMildred Baileyが歌うところはキー=Gメジャーに転調。
1932年のLouis Armstrongのバージョン(キー=Bb)
1951年のチャーリー・パーカーのバージョン(キー=Ab)
1959年のデューク・エリントンーのバージョン(キー=Ab)
唯一キー=Cのボーカルバージョン。Michael Bubléが歌うAll Of Me
All The Things You Are
1939年ジェロム・カーン作曲。7(#9)コードを使ったイントロが有名ですが、もともとは別のイントロがついていました。
1939年のTommy Dorseyのバージョン
1939年のArtie Shawのバージョン
1939年のMildred Baileyのバージョンはリードシートにしています。
ミルドレッド・ベイリーが歌うAll The Things You Areリードシート
7(#9)を使ったイントロはプレイリストに入れたディジー・ガレスピーのバージョンではじめて使われました。
Always There
Ronnie Laws and William Jefferyの共作。THE NEW REAL BOOKには1982年のJeff Lorberのバージョンが載っていますが、初演は1975年Ronnie Lawsのアルバム「Pressure Sensitive」。
Jerry Peters – electric piano, synthesizer
Mike Cavanaugh, Joe Sample – clavinet, electric piano
Roland Bautista – guitar
Clint Mosley – electric bass
Steve Guttierez – drums
Joe Clayton – conga, tambourine, flexatone
翌年には歌詞をつけたボーカルバージョンがSide Effectのアルバム「What You Need」に収録されています。
もっとも有名なのはインコグニートのバージョン。
曲のメインパートとアドリブセクションは2小節のループ。
シンプルでありながら、マイナーとメジャーを行き来する洗練された響き。Fマイナーペンタトニックスケールだけで弾いてもかっこよく聞こえるので、アドリブ練習におすすめのコード進行です。
Ana Maria
Wayne Shorter作曲。タイトルは夫人の名前から。原曲のアドリブはG7(b9)susとEb/Gのループですが、ギタリストが取り上げるときはメロディのフォームでアドリブすることが多いです。
カート・ローゼンウィンケルのバージョン
マイク・モレノのバージョン
Nelson Verasのバージョン(ソロギター)
Angel Eyes
作曲はMatt Dennis。Everything Happens To Me、The night we called it a day、Let’s Get Away from It All、Violets for Your Furs、Will You Still Be Mineなど多くの名曲を生み出したシンガーソングライターです。
Angel Eyesは1953年の映画Jenniferで披露された曲。このときのキーはDマイナー。Matt Dennis本人のレコーディングバージョンもキーDマイナーです。
フランク・シナトラのバージョンはBセクション始まりですが、THE NEW REAL BOOKと同じキー=C。
エラ・フィッツジェラルドはキー=Aマイナー。
ギタリストのバージョン
ウェス・モンゴメリー(キー=Dマイナー)
ジム・ホール(キー=Aマイナー)
Anthropology
ディジー・ガレスピーとチャーリー・パーカーの共作。異名同曲にチャーリー・パーカー作曲のThriving On A Riffがあります。
ギタリストのアルバムではめったに取り上げられませんが、Dale BruningとBill Frisellのデュオアルバム「Reunion」で聴くことができます。
Autumn Leaves
作曲はJoseph Kosma。オリジナルのタイトルはフランス語で「Les Feuilles mortes」。1946年のフランス映画「Les Portes de la Nuit」のために書いた曲です。日本では「枯葉」として有名。
原曲は1分10秒ほどのイントロがあります。キーはDマイナー。
キー=Gマイナーで有名にしたのは、ピアニストAhmad Jamalのバージョン。
CannonBall Adderleyのアルバム「Somethin’ Else」以降、ほとんどのアーティストがキー=Gマイナーで演奏しています。
ギタリストではなんといってもジム・ホールの演奏。ロン・カーターとのデュオアルバム「Alone Together」に収録されています。
THE NEW REAL BOOK Vol.1
日本では中央アート出版やATNが販売(値段は約9千円)していましたが、現在は販売中止。海外直輸入販のみAmazonのマーケットプレイスで販売されています。
Sher MusicのウェブサイトではPDF版が26$で販売されています。
https://www.shermusic.com/0961470143-de.php
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