On Green Dolphin StreetはA(8小節)-B(8小節)-A(8小節)-C(8小節)の32小節で1コーラス。Ma7からm7への進行とII-V-Iが多く出てくるので初心者にもおすすめのスタンダードです。
キーEbで演奏されることが多いですが、ここではキーCのコード進行分析とアドリブ例を紹介します。
On Green Dolphin Streetコード進行
コード進行を分析する目的は各コードの機能を理解し、使えるスケールを見つけ出すことです。
分析していく順番はいくつかありますが、jazzguitarstyle.comでは以下4つの順番で紹介していきます。
- II-V-Iを調べる
- 各コードの機能を調べる
- 使えるスケールを見つけ出す
- アドリブで実際に使ってみる
II-V-Iを調べる
II-V-Iの場所を調べるだけでほぼコード進行が分析できます。II-Vには下受け皿、V-Iには矢印を使います。
これを踏まえて各コードの機能を調べていきましょう。
各コードの機能
曲のキーをもとに各コードをローマ数字表記にします。ローマ数字にすることで、使えるスケールをみつけやすくなります。
各コード使えるスケール
スケールの選択肢は1つではないですが、まずは基本となるスケールの響きを覚えておくことが大切です。
度数別の使えるスケールは「コード進行から使えるスケールを見つけ出す3つの方法」のページで紹介しています。
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On Green Dolphin Streetのコード進行を使ったアドリブ例
コード進行分析から選んだスケールを中心に使ったアドリブ例を音源にしたので参考にしてみてください。
おすすめのギタリスト音源
様々なアーティストが残している名盤の中から、入手しやすいものを紹介します。
バーニー・ケッセル
ジョー・パス
ウェス・モンゴメリー
ソロはなくコンピングのみですが、ウェスのコードワークが満喫できます。
この記事へのコメント
アメリカ式にkey of Cでの解説でしたが、日本式にkey of E♭での解説も見たいです。
解説はKeyが変わっても同じなので、Key=Ebに移調したII-V矢印と使えるスケールの楽譜を作りました。
大変勉強になります。(「7つのアプローチメソッド・・・」も2年くらい前に買って参考にさせてもらっています。) 質問は、、、D – Db – C のところですが、アドリブ例のビデオは「使えるスケール」にあるスケールではなく、#11系の雰囲気に聞こえるのですが、D/C – Db/B – C/Bb みたいな捉え方でしょうか?
7つのアプローチメソッド参考にして頂けて光栄です。
D – Db – CはD7 – Db7 – CMa7で捉えていて、それぞれDリディアンb7-Dbリディアンb7-Cリディアンを使っています。
説明不足失礼いたしました。
早速ご返事を頂きびっくりしています、ありがとうございます!!!
2年前にジャズの勉強を始めたころ、このサイトを見ても、内容が高度過ぎて手が届かない気がしていたのすが、最近ようやく書いてあることが少し実感できるようになってきました。
Joeyさんのアドリブ例は、どれも端正かつ洗練されているうえに、タイムが絶妙でホントに素晴らしいです。
(サイト自体の質・量ともネットで無料で閲覧できるのがもったいないくらいの内容と思います。あっ、有料にして下さいって意味じゃないです。)
アドリブ例のTABを見てなぞって、コードとの関係を分析するのに、Jazz初心者の当方には1曲だけでもとんでもなく時間がかかるのですが、大変勉強になります。
特に、アウトな感じ、浮遊感のあるフレーズなどはネットでも参考になるものが少ないので(質問させて頂いたLydian系などは特に)、このサイトの演奏付解説はとてもありがたいです。
また、コメント、質問などお送りすることがあるかもしれません。
今回はありがとうございました。
サイト参考にして頂けてとても光栄です。
何か気になることがありましたらいつでも書き込みください。
練習楽しんでいただければ幸いです。