SpiralはJohn Coltraneのアルバム「Giant Steps」の4曲目に収録されています。
ベースのペダルとトライアドの半音下降を使ったモチーフが特徴的な楽曲です。
曲のフォームはA(12小節)-A-B(8小節)-Aの44小節1コーラス。ぜひ音源を聴きながら楽譜を追ってみてください。
※John Coltrane作曲の楽曲はパブリックドメインになっています
Spiralリードシート完成版
リードシートができるまで
リードシートは曲のサイズ、メロディ、コードネーム(ベースとピアノのコピー)の順番で音を採って作ります。まずは曲を通して聴いて構成の把握しておきましょう。
Aセクションのように特徴的なリズムがある場合はリズムも記譜します。
Spiralのメロディ
メロディは前テーマ、後テーマ両方をコピーしてフレージングにどんな違いがあるかを確認します。SpiralはBセクションがソロになっていることが分かります。
後テーマ
テーマでのソロは記譜することもありますが、演奏者の自由度を高めるためスラッシュ表記にすることがほとんです。
Spiralのベースライン
メロディ同様、前テーマ、後テーマのベースラインをコピーします。ベースが必ずルートを弾いているわけではありませんが、ひとますルートと仮定してコードネームを記譜しておきます。
後テーマのベースライン
Spiralのピアノコンピング
ピアノのコンピングはギターで再現するのがむずかしいので、弾きやすいボイシングにアレンジしてコピーしていきます。先にコピーしたベースラインと見比べながらコードネームも記譜します。
後テーマのピアノコンピング
メロディ、ベース、ピアノをまとめる
コピーしたメロディ、ベース、ピアノをまとめてリードシートにしていきます。ピアノのコードを基準に、ベースがルート以外を弾いている箇所はオンベースで記譜します。タイトル周りを加えればリードシートの完成です。
Bセクションのソロは別途記譜する場合もありますが、2ページ以上になってしまうので、今回はスラッシュ表記にしています。
リードシートはA42枚で納めるのが理想的です。
アルバム『Giant Steps』
コルトレーンのアルバムの中でも名盤中の名盤。CountdownやGiant Steps、Naima、Mr. P.C.など名曲ぞろいです。
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