Mike Moreno(マイク・モレーノ)の2012年のライブ動画から『Airegin』をタブ譜付きギタースコアにしました。
マイナーキーのV-Iや1小節でのII-Vの連続、メジャーII-V-Iなどジャズでよく出てくるコード進行でのフレージングが学べます。
(AireginはNigeriaを逆から読んだ造語です。)
Aireginアドリブ
6コーラスに及ぶ渾身のアドリブを満喫できます。動画のアドリブは0:50から。
1コーラス目
アドリブ・1コーラス目の特徴
Aireginは通常A(8小節)B(12小節)A(8小節)C(8小節)の36小節フォームですが、マイク・モレーノはBを1小節短くして独特の疾走感を出しています。
[B]5〜6小節目は王道のII-V-Iリックです。
2コーラス目
アドリブ・2コーラス目の特徴
[E]3小節目からのフレージングはフィンガリングテクニックを拍頭へ向けて使っているのが特徴です。
[G]の出だしは4音モチーフを使っています。
3コーラス目
アドリブ・3コーラス目の特徴
[I]はリズムのモチーフを使ったフレージング。
[J]5〜6小節目はマイク・モレーノの手グセフレーズ。
[L]はモチーフを発展させていくアドリブです。
4コーラス目
アドリブ・4コーラス目の特徴
[M]4小節目からは同じ音型を使ったフレージング。
[P]はリズムモチーフを使ったフレージングです。
5コーラス目
アドリブ・5コーラス目の特徴
[Q]はFメロディックマイナースケール主体のフレージング。
[R]後半からは裏拍を強調したリズムアプローチ。
[S]からは2音モチーフの発展と同じ音型の発展を使ってフレージングしています。
6コーラス目
アドリブ・6コーラス目の特徴
[U]、[W]は4音モチーフを使ったフレージング。
[V]は3音モチーフを使ったフレージング。
[X]はテーマをフェイクしてアドリブの終わりを演出しています。
リズム感覚、音の選び方、音色、その全てが近代的な印象を与えるすごいアドリブです。ドミナントコードに限らず、メジャーコードでも「その音を使うのか」という発見がありました。
ぜひお気に入りのフレーズを見つけて演奏に取り入れてみてください。
この記事へのコメント