ポップスなどでブルージーなオブリを入れたい時のペンタトニックの選び方が分かりません。
ダイアトニックコードに当てはまっていればIメジャーもしくはVIマイナーペンタを弾けば良いと思うのですが、セカンダリードミナントなどのダイアトニック外のコードの場合はどのペンタを選べば素直なブルージ感がでるのでしょうか?
例えば、I-V-IIm-III7でIII7の時に一旦曲が落ち着いて、オブリを入れたくなる曲があるのですが、この場合はIIIメジャーペンタが1番素直ですか?それともVImに行くセカンダリーなので、VIマイナーペンタでしょうか?
ペンタトニックスケールの種類と使えるコード一覧で、オルタードテンションになるようなペンタを選ぶというジャズ的な手法はある程度理解できたのですが、逆にダイアトニック外のコードの時のベーシックなペンタの使用方法が分からず。
ポップスなどでも良く出てくるI7、II7、III7、VI7、Vm、bVII、IVm、IV#m7b5などのコードの時に使える素直なブルージ感を出す時のペンタの選び方教えていただけないでしょうか?
サブドミナントマイナーなら借用先のマイナーのIに当たるマイナーペンタを選定したりするのでしょうか?
I7などの場合はIVのメジャーペンタでしょうか?
ブルースなどではI7の時にIのマイナーペンタを弾いたりするので、I7の時はⅣのマイナーペンタも選定対象でしょうか?
ルートのマイナーペンタ、キーのマイナーペンタが最適です
ブルージーにしたいときは、メジャーペンタよりもマイナーペンタの方が効果的です。
ドミナントコードでブルージーなオブリを入れたいときは、ルートのマイナーペンタかキーのマイナーペンタが素直な選択肢になります。
各セカンダリードミナントで両方のマイナーペンタトニックスケールを使った例を音源にしたので聴いてみてください。
IM-V-IIm-III7での演奏例
E7でEマイナーペンタトニックスケールを使った例
E7をAキーのV7と考えて、Aマイナーペンタトニックスケールを使った例
I7での演奏例
C7でCマイナーペンタトニックスケールを使った例
C7をFキーのV7と考えてFマイナーペンタトニックスケールを使った例
II7での演奏例
D7でDマイナーペンタトニックスケールを使った例
D7をGキーのV7と考えてGマイナーペンタトニックスケールを使った例
VI7での演奏例
A7でAマイナーペンタトニックスケールを使った例
A7をDキーのV7と考えてDマイナーペンタトニックスケールを使った例
bVII7での演奏例
Bb7でBbマイナーペンタトニックスケールを使った例
Bb7をEbキーのV7と考えてEbマイナーペンタトニックスケールを使った例
IVm、Vmでの演奏例
マイナーコードも同様に、ルートのマイナーペンタトニックスケールとキーのマイナーペンタトニックスケールが使えます。
IVmでの演奏例
Fm7でFマイナーペンタトニックスケールを使った例
Fm7(IVm7)に対してのI(C)のマイナーペンタトニックスケールを使った例
Vmでの演奏例
Gm7でGマイナーペンタトニックスケールを使った例
Gm7(Vm7)に対してI(C)のマイナーペンタトニックスケールを使った例
IV#m7(b5)はm6またはドミナントの代理と捉えます
キーCのIV#m7(b5)はF#m7(b5)。F#m7(b5)はAm6の6thがベースになっているコードなので、Aマイナーペンタトニックスケールが使えます。
F#m7(b5)をD9の代理コードと捉えるとDマイナーペンタトニックスケールが使えます。
各コードで使えるペンタトニックスケールまとめ
キーCメジャーのI7、II7、III7、VI7、bVII7で使えるマイナーペンタトニックスケール
C7(I7) | Cマイナーペンタ | Fマイナーペンタ |
D7(II7) | Dマイナーペンタ | Gマイナーペンタ |
E7(III7) | Eマイナーペンタ | Aマイナーペンタ |
A7(VI7) | Aマイナーペンタ | Dマイナーペンタ |
Bb7(bVII7) | Bbマイナーペンタ | Ebマイナーペンタ |
キーCメジャーのIVm7、Vm7で使えるマイナーペンタトニックスケール
Fm7(IVm7) | Fマイナーペンタ | Cマイナーペンタ |
Gm7(Vm7) | Gマイナーペンタ | Cマイナーペンタ |
キーCメジャーのⅣ#m7(b5)で使えるマイナーペンタトニックスケール
F#m7(b5)
(Ⅳ#m7(b5)) | Aマイナーペンタ | Dマイナーペンタ |
ルートのマイナーペンタ、キーのマイナーペンタはどちらもブルージーな響きになるので、弾いてみて気に入った方を第一候補にしておくのが良いと思います。
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