ドミナントコードで使えるドロップ3ヴォイシング一覧

ここではドミナントコードのドロップ3ヴォイシングを紹介していきます。

ドミナントで使えるテンションはナチュラルテンションとオルタードテンションの2つ。

テンションは組み合わせることも可能です。

ルートが最低音にくる基本形と、ルート以外の音が最低音にくる転回形、それぞれの響きの違いを弾き比べてみてください。

音源のルートはGで統一。ジャズスタンダードに応用できるようにII-V-Iでの使用例も音源にしました。

ジャズスタンダード練習のバッキング作りに取り入れてみてください。

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18種のドミナントドロップ3ヴォイシング一覧

7 (R-3-5-b7)

ギターでもっとも一般的なドミナントコードです。

基準のコードになるので、度数でフォームを覚えておきましょう。

2～6弦を使った7コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7コードのドロップ3ヴォイシング

Dm9-G7-C6での使用例

9 (9-3-5-b7)

7コードのルートを9thにするとナインス・コードになります。

3rdをルートとするm7(b5)、5thをルートとするm6コードと同じフォームです（G9=Bm7(b5)=Dm6)。

2～6弦を使った9コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った9コードのドロップ3ヴォイシング

Dm9-G9-C6での使用例

7(13) (R-3-13-b7)

7コードの5thを13thにするとセブンス・セーティーンス・コードになります。

2～6弦を使った7(13)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7(13)コードのドロップ3ヴォイシング

Dm9-G7(13)-C6での使用例

13 (9-3-13-b7)

7(13)コードのルートを9thにするとサーティーンス・コードになります。

2～6弦を使った13コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った13コードのドロップ3ヴォイシング

Dm9-G13-C6での使用例

7(#11) (R-3-#11-b7)

7コードの5thを#11thにするとセブンス・シャープイレブンス・コードになります。

基本形と第2転回形、第1転回形と第3転回形がそれぞれ同じフォームになるのが特徴です。

2～6弦を使った7(#11)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7(#11)コードのドロップ3ヴォイシング

FMa7-G7(#11)-Gm7-C7(13)での使用例

7(#5) (R-3-#5-7)

7コードの5thを#5thにするとセブンス・シャープファイブ・コードになります。

2～6弦を使った7(#5)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7(#5)コードのドロップ3ヴォイシング

Dm7(b5)9-G7(#5)-Cm9での使用例

7(b9) (b9-3-5-b7)

7コードのルートをb9thにするとセブンス・フラットナインス・コードになります。

各コードトーンをルートとするdim7と同じフォームです（G7(b9)=Abdim7=Bdim7=Ddim7=Fdim7)。

2～6弦を使った7(b9)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7(b9)コードのドロップ3ヴォイシング

Dm9-G7(b9)-C6での使用例

7(#9) (#9-3-5-b7)

7コードのルートを#9thにするとセブンス・シャープナインス・コードになります。

2～6弦を使った7(#9)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7(#9)コードのドロップ3ヴォイシング

Dm7(b5)9-G7(#9)-Cm9での使用例

7(b9,#11) (b9-3-#11-b7)

7(b9)コードの5thを#11thにするとセブンス・フラットナインス・シャープイレブンス・コードになります。

#11thをルートとする7コードと同じフォームです（G7(b9,#11)＝Db7)。

2～6弦を使った7(b9,#11)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7(b9,#11)コードのドロップ3ヴォイシング

Dm9-G7(b9,#11)-C6での使用例

7(#9,#11) (#9-3-#11-b7)

7(b9,#11)コードのb9thを#9thにすると、セブンス・シャープナインス・シャープイレブンス・コードになります。

#11thをルートとする7(13)コードと同じフォームです（G7=Db7(13))。

2～6弦を使った7(#9,#11)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7(#9,#11)コードのドロップ3ヴォイシング

Dm9-G7(#9,#11)-C6での使用例

7(#5,b9) (b9-3-#5-b7)

7(b9)コードの5thを#5thにするとセブンス・シャープファイブ・フラットナインス・コードになります。

b9thをルートとするm6コード、b7thをルートとするm7(b5)コードと同じフォームです（G7(#5,b9)＝Abm6=Fm7(b5))。

2～6弦を使った7(#5,b9)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7(#5,b9)コードのドロップ3ヴォイシング

Dm7(b5)9-G7(#5,b9)-Cm9での使用例

7(#5,#9) (#9-3-#5-b7)

7(#5,b9)コードのb9thを#9thにするとセブンス・シャープファイブ・シャープナインス・コードになります。

2～6弦を使った7(#5,#9)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7(#5,#9)コードのドロップ3ヴォイシング

Dm7(b5)9-G7(#5,#9)-Cm9での使用例

9(#11) (9-3-#11-b7)

7(#11)コードのルートを9thにするとナインス・シャープイレブンス・コードになります。

#11thをルートとする7(#5)コードと同じフォームです（G9(#11)=Db7(#5)）。

2～6弦を使った9(#11)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った9(#11)コードのドロップ3ヴォイシング

FMa7-G9(#11)-Gm7-C7(13)での使用例

9(#5) (9-3-#5-b7)

7(#5)コードのルートを9thにするとナインス・シャープファイブ・コードになります。

3rd、b7th、をルートとする7(#11)コードと同じフォームです（G9(#5)＝B7(#11)＝F7(#11)）。

2～6弦を使った9(#5)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った9(#5)コードのドロップ3ヴォイシング

Dm9-G9(#5)-C6での使用例

13(b9) (b9-3-13-b7)

7(13)コードのルートをb9thにするとサーティーンス・フラットナインス・コードになります。

2～6弦を使った13(b9)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った13(b9)コードのドロップ3ヴォイシング

Dm9-G13(b9)-CMa9での使用例

7sus4 (R-4-5-b7)

7コードの3rdを4thにするとセブンス・サスフォー・コードになります。

2～6弦を使った7sus4コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7sus4コードのドロップ3ヴォイシング

Dm7-G7sus4-C6での使用例

9sus4 (9-4-5-b7)

7sus4コードのルートを9thにするとナインス・サスフォー・コードになります。

5thをルートとするm7コードと同じフォームです（G9sus4=Dm7)。

2～6弦を使った9sus4コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った9sus4コードのドロップ3ヴォイシング

Dm7-G9sus4-C6での使用例

7sus4(b9) (b9-4-5-b7)

7sus4コードのルートをb9thにするとセブンス・サスフォー・フラットナインス・コードになります。

5thをルートとするm7(b5)コード、b7thをルートとするm6コードと同じフォームです（G7sus4(b9)=Dm7(b5)=Fm6）。

2～6弦を使った7sus4(b9)コードのドロップ3ヴォイシング

1～5弦を使った7sus4(b9)コードのドロップ3ヴォイシング


Dm7-G7sus4(b9)-C6での使用例

まとめ

ジャズスタンダードで使えるドミナントコードを中心に紹介しましたが、全てを覚える必要はありません。

気に入った響きのするコードだけを覚えて、自分だけのコードブックを作ってみてください。

転回形はルート音を自分の中でしっかりと鳴らすためのイヤートレーニングになります。

積極的に取り入れると、コードの響きに対する感覚が研ぎ澄まされていくはずです。

練習しているジャズスタンダードをドロップ3ヴォイシングで弾くとどんな響きになるか、試してみてください。