Billie’s Bounceはアルト・サックス奏者Charlie Parker作曲のジャズブルース(Key=F)。
ここではGeorge Bensonのアルバム「Giblet Gravy」の10曲目に収録されているバージョンをタブ譜付きギタースコアにしました。
Fメジャーペンタトニックスケール、Fマイナーペンタトニックスケール、各コードのコードトーンとII-V-Iリックを使ったメロディアスなアドリブが学べます。
また9コーラス目からはコードソロになるので、ジャズブルースでのコードソロを学ぶのにも最適です。
前テーマ


1〜4小節目は4弦開放と5弦5フレットを使い分けています。
アドリブ1コーラス目

コードトーンを中心としたシンプルな音使いです。12小節目はFメジャーペンタトニックスケールを使ったブルースフレーズ。
アドリブ2コーラス目

Fメジャーペンタトニックスケールにb3rd(Ab)の音を加えたフレージングです。
アドリブ3コーラス目

8小節目はAb7-Db7を想定したフレージングです。
アドリブ4コーラス目

3小節目はEb-F-Gb-Bのトライアドを上昇させたフレージング。9〜11小節目は王道のII-V-Iリックです。
アドリブ5コーラス目

8小節目は1小節でII-Vするリック。Am7を無視してD7のみでのフレージングです。
アドリブ6コーラス目

4〜5小節目の3連符を使ったメロディアスなフレージング。
アドリブ7コーラス目

Fマイナーペンタトニックスケール+♭5を使ったブルージーなフレージング。
8小節目、9〜11小節目は王道のII-V-Iリックです。
アドリブ8コーラス目

1〜2小節目はFトライアド、Bbトライアドを使ったメロディアスなフレージングです。
アドリブ9コーラス目

[K]からコードソロです。ギターでよく使うボイシングが多いですが、半音上や下からのアプローチを多用しています。
アドリブ10コーラス目

2小節目はDbm7(11)、3小節目はCm7(11)からDbm9-Gbm9、4小節目はB7(13)、Bsus4から5小節目のBb7に解決する大胆なスーパーインポーズです。
アドリブ11コーラス目


F7ではF6(9)コードのボイシング、5小節目のB♭7ではB♭9のボイシングにスライドを使って半音アプローチしています。
ピアノソロのコンピング

ピアノソロは8コーラスありますが、コンピングしているのは最初の1コラースのみ。2〜3和音のシンプルなボイシングでコンピングしています。
4バース



ハービー・ハンコックのピアノソロの影響を受け、アウトフレーズ多めのアドリブになっています。
後テーマ


前テーマとほぼ同じですが、8分休符が増えてリズミカルな印象になっています。ラストはF7の#11th、B音で終わらせているのが特徴です。
アルバム『Giblet Gravy』
CDの入手は困難ですが、各配信サイトで聴くことができます。