譜面に、「ラテン」「サンバ」と指定がありますが、どのように演奏したら良いのか分かりません。
主にバッキング時のリズムや音の重ね方など教えていただけるとありがたいです。
曲は有名な「マンテカ」です。譜面には、最初は「ラテン」。途中から「サンバ」。さらに途中から「4ビート」に変わるアレンジになっています。
「3-2」「2-3」のクラーベがあることは知っていますが、ラテンとサンバの違いを弾き分けるってどうすればいいんでしょう。
ラテンとサンバは同じ意味になるので弾き分けは難しいです
ラテンとサンバは同義語として使われるので、その譜面は「ラテンの中のサンバのリズムで」という意味ではないでしょうか。
ジャズで使われるラテンのリズムはアフロキューバンジャズとブラジリアンジャズに分けられます。
ブラジリアンジャズにはボサノバやサンバが含まれ、アフロキューバンジャズには正にマンテカが代名詞として有名です。
なのであえてアフロキューバンジャズではなくサンバで演奏する、という意図かもしれません。
どちらにしても原曲とは違う独自のアレンジだと思うので、アレンジャーの方にどんなリズムを想定しているか直接聞いてみるのが良いと思います。
原曲のリズムパターンで演奏する場合
もし原曲のパターンを使って演奏するのでしたら、イントロはベースとのユニゾンかホーンセクションとのユニゾンでバッキングするのが王道です。
ベースのリズムパターン
ホーンセクションのリズムパターン
イントロ後のメロディセクションはキメのリズムに合わせてコードを弾くのがおすすめです。
ベースやドラムがどんなリズムを出すかによっても変わってきますが、原曲と合わせて弾いてみて、違和感のないバッキングをできるようにしておくのが良いと思います。
【補足】3-2、2-3クラーベとは
クラーベのリズムが3-2になっているか2-3になっているかで演奏者のリズムの取り方が変わってきます。
3-2クラーベ
2-3クラーベ
ラテンの曲の場合3-2、2-3どちらのクラーベなのかを楽譜に書いておくと演奏者のリズムの取り方を統一できます。
マンテカは2-3クラーベの曲なので、原曲に忠実な楽譜には2-3 Claveという表記が入っています。
この記事へのコメント