コラム

コードソロの作り方

質問内容

アドリブの終盤やフォーバース等でコードソロが弾きたいと思い、今練習をしています。

テンションコードのフォームや、経過音の処理などは大体把握したのですが、実際にフレーズを作る際の思考プロセスが分かりません。

例えば、F7のコード上でF→Eb→Cとトップノートが動く際、ルート音がトップだからルートトップのフォーム、次はb7thの音がトップだからb7thトップのフォーム、次は5thがトップだから… という風に何度の音がトップノートかでフォームを把握するのか、

5弦や6弦のF音を(弾く弾かないに関わらず)共通の目印として、低音弦のF音とトップノートとの位置関係から、あらかじめいろいろなトップノートに対応するフォームを設定し、その中から適切なフォームを選び取るのか、どちらの考え方が良いのでしょうか…?

最初の方法ですと、コード内の音ならまだ何とかなるのですがコード外音がトップにくると、それがルートに対して何度かわからず、フォームを探すのに時間がかかり、

後者は低音弦のルート音と高音弦のトップ音の両方を、フレット上の何処にあるか把握しなければならない為、戸惑ってしまいます。

なにかヒントをご教授頂ければ幸いです。

トップノートを意識するのがおすすめです

コードソロの場合、5、6弦を弾くことはめったにないので、トップノートを意識したコードフォームで覚えていくのがおすすめです。

コードフォームを覚えていく過程で、自然とフレット上の音も把握できるようになってきます。

まずはトップノートを基準にしたコードフォームを覚えて、コードソロをたくさん作ってみてください。

コードフォームは自分が好きな響き優先で覚えるのがおすすめです。

そうすることで、トップノートに対して「この響きにしたからこのフォームを使おう」「この響きを出すにはあのフォームが使えるな」などと考えることができるようになります。

F-Eb-Cのコードフォーム

私がよく使うF7のコードフォームを紹介するので参考にしてみてください。

2弦ルート

2弦をルートにしたF7のボイシング

1弦ルート

1弦をルートにしたF7のボイシング

2弦b7度

2弦をb7にしたF7のボイシング

1弦b7度

1弦をb7にしたF7のボイシング

2弦5度

2弦を5度にしたF7のボイシング

1弦5度

1弦を5度にしたF7のボイシング

コードソロアイデア

コードソロ作りは、かっこいいと思うコードソロをコピーして、いろいろなコードフォームを覚えることも役立ちます。

いくつかコードソロを紹介するので、トップノートに対してどんなコードフォームを使っているかを意識して覚えてみてください。

基本フォームを使ったコードソロリック

ジョーパスのコードソロリック1楽譜

Em7(11)、Em7(9)、Em7、Em、A9、A7(#5,#9)、D6(9)の基本フォームを使ったコードソロです。

コードフォームを維持したまま音を加えるコードソロリック

ジョーパスのコードソロリック2楽譜

Dm7(b5)をD7(#9)にリハモ。G7では(b9,b13)のフォームに#9(1弦6フレット)を加える王道のパターンです。

トライアドだけを使ったコードソロリック

ジョーパスのコードソロリック3楽譜

Db-Eb-Db-Eb-F-Eb-Db-Dbdim-Fmのトライアドだけを使ったコードソロです。

4〜2和音を使ったコードソロリック

ジョーパスのコードソロリック4楽譜

4和音だけでなく、3和音や2和音もまぜるとバリエーションを増やせます。

単音もまぜるコードソロリック

ジョーパスのコードソロリック5楽譜

コードフォームと関係のない単音を混ぜるコードソロ。難易度は高いですが、普段弾いているリックをコードソロに変換させるときに有効な方法です。

スーパーインポーズを使ったリック

ジョーパスのコードソロリック6楽譜

Dm7ではAm7-D7のスーパーインポーズ。G7では短3度のスーパーインポーズ(裏コードのDb7から短3度下がってBbm7。Bbm7から短3度下がってG7)を使ったコードソロリックです。

スーパーインポーズとは

もとのコード進行に対して別のコード進行を想定して演奏する手法のこと

この記事へのコメント

タイトルとURLをコピーしました