質問内容
ジェリー・バーガンジーvol.3 ジャズ・ラインのchapter16(94ページ)からの質問です。
トニック上でⅡ7スケールは理解できるのですが下段にⅡm7に適したスケールとしてⅥm7を上げています。
そうなるとトニック上でⅡm7もOKということになりますよね。
実際のソロにおいてトニック上でⅡm7を想定したフレージングを弾くということはありますか?
自分なりの解釈としては11thを使わなければ(あるいは経過音に限定すれば)何とかなりそうな気がしますが特段アボイドノートを意識しなければドリアンモードの雰囲気になってしまいます。
このあたりどう考えたらよいのかアドバイスいただけるとうれしいです。
本のコンセプトとしてはIIm7は使えません
順を追って見ていくとわかりやすいと思います。
トニックでII7が使えるのは表拍にコードトーンとアベイラブルテンションがくるためです。
Cコード上でD7ビバップスケールを弾いた例
表拍は9th-R-6th-#11thになります。
IIm7コードでエオリアンビバップスケールが使えるのは表拍にコードトーンとアベイラブルテンションがくるためです。
Dm7(IIm7)コード上でAエオリアンビバップスケールを弾いた例
表拍は5th-11th-9th-♭7thになります。
ではトニック上でDドリアンビバップスケールを弾くとどうなるか見てみましょう。
Cコード上でDドリアンビバップスケールを弾いた例
表拍にCコードの響きを邪魔してしまう11thがきてしまいます。
そのため本のコンセプトとしてはトニック上でドリアンビバップスケールは使えません。
ただし本のコンセプトとは別に、トニック上であえてドリアンモードの雰囲気を出したいときは弾くこともあります。
実際に弾いてみて、響きがカッコいいと思ったら理論を気にせずどんどん使ってみてください。
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