Joe Passのアルバム「Virtuoso」の10曲目に収録されているAll The Things You Areをタブ譜付きギタースコアにしました。
テンポは速いですが、これからソロギターを学ぶ人にもおすすめの楽曲です。
楽譜のコードネームは一般的なものを記譜したので、タブ譜と見比べながらジョー・パスがどんなリハモをしているか確認しながら挑戦してみてください。
前テーマ・メロディ
出だしのBPMはおよそ260。[B]からはルバートになるので小節線はあくまでガイドとして点線にしています。
[B]直前のGMa7ではAm7に対するV7、E7を使用。
[B]のGMa7、B7へはそれぞれ半音上からのアプローチ。
EMa7では同じコードフォームを下降するアプローチ。EMa7-DMa7-CMa7-BMa7-BbMa7-Am7-Ab7-Gm7-Gb7→Fm7へ。
[C]3小節目のEb7では裏コードA7に対するIIm7を加えたEm7-A7にリハモ。
10小節目のEb7はAbm9-Eb7(b9)のII-Vにリハモ。
AbMa7の後半からインテンポでの演奏に変わりアドリブが始まります。
アドリブ・1コーラス目
コードソロは少なめで単音でのソロが中心。コード進行に忠実なフレージングです。
[F]のBdim7では前後の流れからBm7のフレージングを使い、Cm7-Bm7-Bbm7と下降するアプローチをしています。
アドリブ・2コーラス目
[G]4小節目ではAbMa7をAb7にリハモしたフレージング。
6小節目のDm7-G7ではAb7-G7にリハモ。
[I]のBdimはBm7のフレージング。
最後の2小節はA7-Ab7-G7-Gb7-Db7-C7のアプローチ。
アドリブ・3コーラス目
[J]前半はウォーキングベースラインを使ったコンピング風アプローチ。
AbMa7をAb7と裏コードのD7にリハモ。
CMa7をC7(#9)に、13小節目のAbMa7をAb7(#9)にリハモしてブルージーなアプローチ。
[K]のAm7へはB7-Bb7の半音アプローチ。
[L]のBdim7はBm7にリハモしたフレージング。
後テーマ・メロディ、エンディング
[M]2小節目の3拍目からF7(#9)-E7(#9)ーEb7-D7の半音アプローチ。
AbMa7はAb7にリハモし、その裏コードのD7を想定。
DbMa7へはDMa7からの半音アプローチ。
CMa7ではFMa7-Em7-Dm7のダイアトニックコードを使ったアプローチ。
EbMa7をEb7にリハモ。
[O]の11小節からのエンディングはタブ譜に合わせたコードネームをつけています。
アルバム「Virtuoso」
11曲目のBlues for Alican以外、スタンダード曲が収録されているソロギターアルバム。まさにお手本です。
この記事へのコメント
先生のサイトやYouTubeをいつも拝見させてもらっています。「ジャスリックを自在に操る7つのアプローチメソッド」も参考にしております。
既に数年前から先生のサイトを知って、いつも素晴らしいテクニックとJAZZ理論に触れて感動しております。
こちらのJoe Pass「All The Things You Are」もタブ譜を頼りに前テーマ部分をコピーさせていただきました。いずれ全曲をマスターできればと夢見ています。
先生に是非、タブ譜化してほしい曲があってコメントを入れさせて頂きました。
Joe Passの「INTERCONTINENTAL 」に入っている「Li L’ DARLIN 」のタブ譜を是非追加で載せて頂ければ嬉しいです。
是非是非宜しくお願いします。
サイト、YouTube、そして教則本参考にして頂けて光栄です。
Joe Passの「INTERCONTINENTAL」は名盤ですよね。「Li L’ DARLIN」は私もお気に入りです。
ただ「Li L’ DARLIN」は著作権のある曲なのでサイトに載せることができません。
(このサイトに載せている1曲通しのタブ譜は全てパブリックドメインの曲を選んでいます)
リクエストにお答えできず心苦しいですがご理解頂ければ幸いです。
ご返信をいただき大変光栄です。誠に有難うございました。
著作権の発生する曲であるとは知りませんでした。とても残念です。
今後もパブリックドメインの曲の範疇で名盤をご紹介いただければ嬉しいです。
これからも楽しみにさせていただくと共に、是非参考にさせて頂きます♪♪
私も楽譜を公開するようになってから、曲ごとに作曲者と著作権を確認するようになりました。
名曲のパブリックドメインも増えてきているので、少しずつ載せていければと思っています。