Lazy BirdはJohn Coltrane作曲のジャズスタンダード。1958年発売のアルバム『Blue Train』に収録されています。
ここではイントロも含めたリードシートを紹介します。
音源を聴きながら追ってみてください。
Lazy Birdリードシート
Lazy Birdのサイズ
リードシートは曲のサイズ、メロディ、コードネーム(ベースとピアノのコピー)の順番で作っていきます。まずは曲を聴いて全体像を軽くスケッチしましょう。
- イントロ8小節
- 前テーマ A-A-B-A 計32小節
- ソロセクション テーマ32小節で1コーラス (トランペット、トロンボーン各2コーラス。テナーサックス3コーラス。ピアノ2コーラス。ベース1コーラス。ドラム1コーラス)
- 後テーマ A-A-B-A'(Ending)
メロディをコピーする
ハモリと後テーマ、エンディングもコピーしていきます。
前テーマ・メロディ
後テーマ・メロディ
ベースラインをコピーする
ベースは必ずしもコードのルートを弾いているわけではありませんが、ルートを弾いていると仮定してコードネームを振っておきます。
イントロのベースは休みなので、ピアノの低音をベースラインとして記譜しています。
イントロ・前テーマ・ベースライン
テーマ終わりのベースラインがGコードを想定しているのでキーGと判断できます。
後テーマ・ベースライン
ガイドなので1拍目のみにコードネーム を書いていますが、3拍目に何を弾いているかも確認しておくとピアノコンピングのコピーに役立ちます。
ピアノのコンピングをコピーする
ピアノのヴォイシングはギターでは弾きづらいことが多いので、完コピではなくアレンジしていきます。
コードネームはコピーしておいたベースラインと照らし合わせてながら書いていきましょう。
イントロ・前テーマ・ピアノコンピング
イントロは音が完全に聴こえているところのみを記譜していますが、実際には全て16分3連を想定しています(別テイクのイントロで確認できます)。
リードシートには想定している音を記譜しています。
後テーマ・ピアノコンピング
最後の小節はBオーギュメントトライアドのアルペジオになっています。
メロディーとコードネーム
最初にコピーしたメロディにイントロとコードネームをつけましょう。
イントロ・前テーマ・メロディとコードネーム
後テーマ・メロディ、エンディングとコードネーム
最初の[A]はリピート記号が使えるのでリピート表記にするのがおすすめです。
後テーマ・メロディはフェイクされている箇所がありますが、リードシートを2ページに納めるためダルセーニョ表記にします。
ソロセクション用のコード進行を加えればリードシートの完成です。
アルバム「Blue Train」
ギタリストに人気のMoment’s Noticeも収録されている名盤です。
この記事へのコメント
これだけ詳しく、セクション毎に説明して頂き感謝しか無いです (特にベースを弾いている私にとっては)
バンド編成も2ホーン3リズムで同じです♪♪ ありがとうございました‼️
参考になったみたいでよかったです。演奏満喫してください。