「リトル・ソニー」はジャズピアニストのSonny Clark作曲。アルバム『Sonny Clark Quintets』の5曲目に収録されています。
アップテンポでキーはFメジャー。リズムチェンジを元にしたフォームですが、Bセクションのコード進行がアレンジされているのが特徴です。
ここではテーマと3コーラスに及ぶケニー・バレルのアドリブをタブ譜付きギタースコアにしました。
楽譜を聴きながら楽譜を追ってみてください。
前テーマ・メロディ


前テーマ・メロディの特徴
AセクションはFペダル。Bセクションのコード進行はII-Vの連続になっています。
3小節目のメロディはD7-Gm7のリックとしても使えます。
アドリブ・1コーラス目



アドリブ・2コーラス目


2コーラス目の特徴
[G]の入りはシンプルなモチーフを使ったアドリブ。以降Fメジャースケール中心のアドリブです。
[H]の入りは同じ音型を平行移動させたフレージングを使っています。
アドリブ・3コーラス目



3コーラス目の特徴
[J]9小節目からはプリングとハンマリングを使った上昇フレーズ。11、12小節目はケニー・バレルの手グセリックです。
[K]3小節目は王道のII-V-Iリック。
[L]の最後はFマイナーペンタトニックスケールのフレージングでソロを終えています。
後テーマ・メロディ



Bセクションのピアノのアドリブ
Bセクションはピアノのアドリブですが、コードに沿った王道のフレーズなので、ギターで弾くのもおすすめです。
前テーマBセクション
後テーマBセクション
アルバム「Sonny Clark Quintets」
ケニー・バレルは3、4、5曲めに参加しています。

Sonny Clark – piano
Clifford Jordan – tenor saxophone (tracks 3-5)
Kenny Burrell – guitar (tracks 3-5)
Art Farmer – trumpet (tracks 1-2)
Jackie McLean – alto saxophone (tracks 1-2)
Paul Chambers – bass
Philly Joe Jones (tracks 1-2),Pete LaRoca (tracks 3-5) – drums
収録曲
- Royal Flush – 9:03
- Lover (Richard Rodgers, Lorenz Hart) – 7:04
- Minor Meeting – 6:54
- Eastern Incident – 8:14
- Little Sonny – 6:32