Pat Martinoのアルバム「El Hombre」の7曲目に収録されているJust Friendsのタブ譜付きギタースコアです。
デビューアルバムですがすでにスタイルは確立されていて、アドリブとコンピングともにジャズの王道スタイルが楽しめます。
音源を聴きながら楽譜を追ってみてください。
イントロ、前テーマ・メロディ
イントロはハモンドオルガンがCペダル上でアドリブ。ギターはお休みです。
7、8小節目は通常Abm7-Db7ですが、ハモンドオルガンはFdimを使っています。
Db7(b9)=Ddim=Fdimからくる代理コードです。
最後の2小節はアドリブ前のブレイクポイントです。ハモンドはFMa7で終わらせていますが、パット・マルティーノはG7(#11)-Cm7-F7を想定したフレージングをしています。
アドリブ・1コーラス目
アドリブ・2コラース目
アドリブ・3コーラス目
アドリブ・4コーラス目
アドリブ・5コラース目
アドリブ・6コーラス目
FMa7-Fdim7のフレージングは同型のモチーフを使ったもの。それぞれAm9-Abm9を想定したと解釈できます。
コンピング
Fdim7でAbm7-Db7のコンピングをしていますが、ハモンドに合わせてコードネームはアドリブパートと同じ表記にしています。
ベースライン、コンピング、アドリブ、それぞれが別のコードを想定していても美しく調和するのがジャズの面白いところです。
どのフォームもジャズで最初に習う基本のものばかりなので、基本フォームの使い方とコンピングのリズムを学ぶのに最適です。
Fdim7をAbm7-Db7、A7をEm7(b5)-A7でコンピングしています。
後テーマ・メロディ
エンディング
II-V-III-VIのコード進行を使ったエンディングです。
アルバムEl Hombre
2曲目のOnce I Lovedと7曲目のJust Friends以外はパット・マルティーノのオリジナルです。
収録曲
- Waltz for Geri
- Once I Loved (Ray Gilbert/Antônio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes)
- El Hombre
- Cisco
- One for Rose
- A Blues for Mickey-O
- Just Friends (John Klenner/Sam M. Lewis)
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