Giant Stepsはサックス奏者ジョン・コルトレーン作曲のスタンダード(原曲のコード進行はこちらのページへ)。
ここではPat Methenyのアルバム「Trio 99-00」の2曲目に収録されているバージョンをタブ譜付きギタースコアにしました。
ギター、ベース、ドラムのトリオ編成なので、コードソロやコンピングも学べます。
音源を聴きながら楽譜を追ってみてください。
イントロ
原曲にイントロがありませんが、パット・メセニーはDMa7のイントロを追加。#11thを使ったDリディアンモードのヴォイシングを使っています。
前テーマ
単音のメロディとコード弾きを絶妙に混ぜた演奏です。[A]1〜2小節目、16分休符を使ってレイドバック(後ろノリ)を演出しています。
アドリブ1コーラス目
出だしから16分音符を中心にした音数の多いフレージングになっています。
アドリブ2コーラス目
3、4小節目は3連符のリズムが特徴的なフレージング。8小節目からはパット・メセニーの手グセフレージングです。
アドリブ3コーラス目
9小節目からの同じ音型を使ったフレージングが特徴です。
アドリブ4コーラス目
1〜2小節目は1小節目の2〜4拍目をモチーフにしたフレージング。同じモチーフを使うことでコード進行にとらわれない自然な流れになっています。最後の4小節は3度音程の和音を使ったフレージングです。
アドリブ5コーラス目
5小節目からのリズムモチーフを使ったフレージングが特徴です。
アドリブ6コーラス目
6小節目の3拍目からはじまるパット・メセニーの代名詞になっている手グセフレーズが特徴です。
アドリブ7コーラス目
[I]からはコードソロがはじまります。ギタリストにとってどれも必修のコードフォームです。
アドリブ8コーラス目
[I]に引き続きコードソロです。1小節目はBMa7のドロップ2ヴォイシングからはじまり、D7をAm7-D7に分割しています。
8小節目からは同じコードフォームを並行移動させたフレージングです。
[K]はイントロ同様DMa7(Dリディアン)のバンプ。ベースソロへの受け渡しのセクションになります。
ベースソロのコンピング
1〜4小節目はギタリストなら必ず使うヴォイシング。[N]はバンプですが、DMa7ではなくCMa7になっています。
後テーマ
後テーマは1拍半アンティシペーションさせてはじまっています。その後もリズムアレンジされているのが特徴です。
エンディング
エンディングはCMa7(Cリディアン)のバンプ。1〜4小節目は同じヴォイシングを並行移動させたコードソロです。
アルバム『Trio 99-00』
CDの入手は困難ですが、各配信サイトで聴くことができます。
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