Wes MontgomeryのImpressionsはいくつかバージョンがありますが、ここでは1965年ニューヨークのThe Half Noteで行われたライブでの演奏をタブ譜付きギタースコアにしました。
ウェス・モンゴメリーは代名詞オクターブ奏法やコードソロを使った9コーラスに及ぶ怒涛のソロを展開。マイナーコード上でのアドリブアイデアを学ぶのにも最適です。
音源を聴きながら楽譜を追ってみてください。
前テーマ・メロディ
Dm7では単音を使い、Ebm7ではオクターブとコード(Ebm9)を使っています。
5小節目2拍目のC音はライブ動画では3弦5フレットを使っていますが、CDの音色は高音が強調されているので、2弦1フレットを選んでいます。
アドリブ・1コーラス目
出だしはドリアンスケールの6thを強調させたフレーズ。以後コードトーンを中心に展開させたメロディアスなアドリブが続きます。
アドリブ・2コーラス目
[G]は2小節のモチーフを使ったアドリブ。[H]は3拍のモチーフを使ったアドリブです。
アドリブ・3コーラス目
[J]はコードソロとオクターブを混ぜた2小節パターンの繰り返し。
[K]はオクターブ奏法を使ったアドリブです。
アドリブ・4コーラス目
アドリブ・5コーラス目
アドリブ・6コーラス目
アドリブ・7コーラス目
[V]からコードソロ。マイナー9thコードと半音アプローチの組み合わせが中心です。
ディミニッシュのコードフォームはA7(b9)-Dm7のV7-Im7からきています。
アドリブ・8コーラス目
マイナー9thのコードフォームに加えマイナー7thのドロップ2やG7のドロップ2も加わります。
G7はDm6(11)と考えることもできます。
アドリブ・9コーラス目
3拍のリズムモチーフを使ったアドリブ。コードフォームは全てマイナー9thです。
後テーマ・メロディ、エンディング
アルバム「Smokin at the Half Note」
impressionsはSmokin at the Half Noteの2005年リマスター版11曲めに収録されています。ライブ盤ならではの熱い演奏が満喫できるアルバムです。
収録曲
- No Blues (Miles Davis) – 12:57
- If You Could See Me Now (Tadd Dameron, Carl Sigman) – 8:21
- Unit 7 (Sam Jones) – 6:44
- Four on Six (Montgomery) – 6:43
- What’s New? (Bob Haggart, Johnny Burke) – 6:10
- Willow Weep for Me (Ann Ronell) – 9:08
- Portrait of Jennie (Gordon Burdge, J. Russell Robinson) – 3:27
- The Surrey with the Fringe on Top (Richard Rodgers, Oscar Hammerstein II) – 6:12
- Oh, You Crazy Moon (Jimmy Van Heusen, Johnny Burke) – 5:29
- Misty (Erroll Garner) – 6:55
- Impressions (John Coltrane) – 5:03
ウェイントン・ケリーのComplete Live At The Half Noteの4曲目にも同じバージョンが収録されています。
PDFはぷりんと楽譜で購入できます
ウェス・モンゴメリー『Impressions』タブ譜付きギタースコアのPDFはぷりんと楽譜で販売しています。楽譜データを手元に残しておきたいとき、紙で読みたいときにご活用ください。
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