最近ジャズに興味を持ち、このサイトを見て学習しようと思うんですが、ジャズに関して全くもって初心者で、どこから練習すればいいのかわかりません。
ジャズを練習するにあたってステップとかあるのでしょうか。また、どのページから見たらいいのでしょうか?
ジャズに興味を持った理由から練習内容を決めていきます
ジャズではこの順番で練習しなければいけない、といったようなステップはありません。なので自分の興味を持ったことにだけ集中して練習するのが効率的です。
ジャズに興味を持つ理由は様々あると思いますが、jazzguitarstyle.comでは大きく6つに分けています。
- ビバップのメロディを弾いてみたい
- アドリブできるようになりたい
- おしゃれなコードを弾きたい
- ジャズのフレーズを知りたい
- 好きなアーティストと同じように弾きたい
- ジャズ理論を勉強してみたい
この6つの中のどこに興味を持ったかでそれぞれ練習メニューを考えていきます。
ビバップのメロディを弾いてみたい
メロディはジャズ演奏に必要な基礎テクニックを学ぶのにもっとも適しています。
特にチャーリーパーカー作曲のメロディはジャズの全てが詰まっています。
ここではパブリックドメイン(著作権切れ)になっている曲から、基礎練習におすすめの曲とジャムセッションでよく演奏される曲を紹介しています。
知っている曲があればその曲から、無ければ上から順に弾いてみてください。
練習するメロディを決めたら毎日弾いてみてください。1年後にはジャズに必要なテクニック全てが身についているはずです。
アドリブできるようになりたい
実は、アドリブできるようになる過程で、メロディもフレーズもコードも、そして音楽理論も自然と身についてきます。
まずはアドリブの成り立ちを知っておくことが大切です。
成り立ちを理解したらさっそくアドリブに挑戦してみてください。最初は1コードでアドリブそのものに慣れることが大切です。
1コードでのアドリブに慣れてきたら、II-V-I、ブルース、リズムチェンジ、スタンダードなど、コード進行があるものに挑戦していきます。
II-V-I
ブルースとリズムチェンジ
ジャズスタンダード
全ての曲をやる必要はありません。気になるものから取り組んでみてください。ジャズスタンダードは取り組みやすい順に並べています。
おしゃれなコードを弾きたい
ジャズをはじめて聴くと4和音(テトラッド)やテンションコードの響きに憧れると思います。
これらのコードを自在に弾けるようになると、ジャズスタンダードのバッキング(ジャズではコンピングと呼びます)にも活用できます。
4和音やジャズらしいコードフォームの作り方はジャズコードのカテゴリで紹介しています。
まずはジャズギターに欠かせないドロップボイシングの仕組みから理解してみてください。
コンピングを学びたい
コンピングは大きく分けて3種類あります。
- バンド演奏でのコンピング
- ウォーキングベースを使ったデュオ用コンピング
- ボサノヴァスタイルのコンピング。
ウォーキングベースを使ったコンピングとボサノヴァのコンピングはアドリブ練習用のカラオケ作りに役立つのでまずはこの2つからはじめてみてください。
メトロノームに合わせて練習用カラオケを作ることは、リズム感を鍛える練習にもなるのでおすすめです。
ジャズのフレーズを知りたい
自分のプレイスタイルにジャズの要素を取り入れたいとき、手っ取り早く活用できるのがこのフレーズ(ジャズではリックと呼びます)です。
ジャズリックのカテゴリでは各ポジションごとに弾くII-V-IとI-VI-II-V、アーティスト別リックを紹介しています。
ほとんどが1〜2小節の短いものなので、今の自分の演奏にすぐに取り入れることができます。
まずは誰もが弾くオルタードリックから、その仕組みを理解してみてください。
リックを自分で作り出すために必要な知識はアドリブを学ぶ上で知っておきたいリックの分析と作り方にまとめてあります。
好きなアーティストと同じように弾きたい
ジャズ初心者のときは、耳コピしようとしても難しくてあきらめてしまいます(私がそうでした)。
また市販の楽譜はアドリブのみでコンピングが載っていないことがほとんどです。
そこで、コピー譜のカテゴリではアドリブからコンピングまで、すべてを完コピーしたギタースコアを公開しています。
パブリックドメイン(著作権の切れた)曲のみですが、もし弾いてみたい曲があったら音源と合わせて弾いてみてください。ジャズギターの楽しさを体感できるはずです。
またYouTube動画の演奏からコピーしたギタースコアもあります。
映像があるので初心者でもコピーできますが、コピーに時間をかけるより、弾けるようになることに時間を使った方が、楽しいですし効率的なので、時短目的で活用してください。
ギタースコアを使って音源と同じように弾けるようになると、耳も鍛えられているはずです。
その状態になれば耳コピもできるようになっているはずなので、自分の好きな曲の耳コピに挑戦してみてください。
理論を勉強してみたい
理論でもっとも大切なことは基礎をしっかりと理解しておくことです。
ジャズの理論は難しそうなイメージがあるかもしれませんが、基礎を理解していればスッとわかるようになります。
まずは、スケールの成り立ち、調号、ダイアトニックコードの3つを理解してみてください。
ジャズが弾ける!という成功体験を
ジャズは難しそうという印象があるかもしれませんが、他のジャンルと比べてもそこまで難しくありません。
まずはジャズのフレーズやコピー譜を使って、「自分でもジャズが弾ける!」という成功体験を早いうちに経験してみてください。
「あれ?ジャズって意外と簡単だ」と感じるはずです。
すると練習が楽しくなり、毎日弾き続けられるはずです。
そして練習を続けていくと、自分がやりたいこととできないことが見えてくるはずです。
そのときに目的別にサイト内を検索して活用してみてください。
もし求めている内容がなければ、リクエストも受け付けていますので、お問い合わせフォームからご連絡ください。1〜2ヶ月程度でサイト内にコンテンツを追加します。
この記事へのコメント
初めまして。
いつもこのサイトからジャズギターを勉強させていただいています。
なんとなくの、テーマとバッキング(コンピング?)、バッキングトラックに合わせて簡単なソロが取れるようになってきました。
東京在住なのですが、次の段階として実際にジャズセッションをしてみたいと思っていますが、なかなか勇気が出ません。
セッションに関してのアドバイスなどを教えていただけると幸いです。
よろしくお願いします。
ベーさん、初めまして
サイト参考にして頂けて光栄です。
テーマ、コンピング、ソロができればジャズセッションに必要なものは揃っているのでぜひ参加してみてください!
東京在住なら選択肢がたくさんあると思うので、お店の雰囲気や気になるホストがいるところに行ってみるのが良いと思います。
・やりたい曲を伝える(キーやテンポ、イントロ、エンディングなどすぐ伝えられるようにしておく)
・周りの音をよく聞いて、アイコンタクトする
この2つを意識して、ぜひぜひセッションデビュー楽しんできてください。