Mike Moreno(マイク・モレーノ)のニューヨーク55 Barでのライブ(2010年)から「Woody’n You」のアドリブパートをタブ譜付きギタースコアにしました。
Woody’n Youはディジー・ガレスピー作曲のA-A-B-Aフォーム32小節の曲。
AセクションはマイナーII-Vの連続なので、ここでのフレージングを学ぶのにおすすめの楽曲です。
Woody’n Youのアドリブ
全7コーラスに渡るアドリブが満喫できます。動画のアドリブは0:14から。
1コーラス目
アドリブ・1コーラス目の特徴
出だしは4分音符のアンティシペーションを使ったシンプルなモチーフの展開。
[C]では2音モチーフを使ったフレージングです。
2コーラス目
アドリブ・2コーラス目の特徴
[D]の出だしはマイナーII-V-Iリックとして使える王道フレーズ。DbMa7での音使いはマイク・モレーノの手グセフレーズです。
[F]はディミニッシュのアルペジオを使った平行移動を使っています。
3コーラス目
アドリブ・3コーラス目の特徴
[H]に入る前のEbm7(b5)-Ab7-DbMaj7のフレージングはマイク・モレーノらしい現代的な音使いです。
[H]はリズムモチーフを使ったフレージング。
[I]の終わりは同じ音型をモチーフにしたフレージングです。
4コーラス目
アドリブ・4コーラス目の特徴
[J]は2音モチーフを使ったフレージング。
[I]後半からは5度音程を使ったモチーフ。パット・メセニー作曲の「bright size life」を彷彿させます。
5コーラス目
アドリブ・5コーラス目の特徴
[M]の出だしは同じ音型を使ったフレージング。
[O]ではモチーフの平行移動とリズムアプローチを使っています。
6コーラス目
アドリブ・6コーラス目の特徴
[O]から引き続きリズムアプーチではじまります。
[P]後半から[Q]ではモチーフを発展させるフレージングです。
7コーラス目
アドリブ・7コーラス目の特徴
音数を減らしてアドリブを終わりに向かわせる演出です。
[T}ではBbマイナーペンタトニックスケール、Bマイナーペンタトニックスケールを使ったフレージング。
[U]はテーマのモチーフを使っています。
マイナーII-Vの連続全てにリックを当てはめると単調なアドリブになってしまいます。
Mike Morenoのアドリブは同じ音型を使ったモチーフやリズムアプローチを主体にし、単調にならないようにしているのが特徴です。
要所で入る王道リックの使い方や手グセフレーズのパターンなども研究材料にしてみてください。
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